Ethiopia Gesha Village Lot 26/E-25 Surma Mossto Anaerobic Honey
ゲイシャという品種の名は、エチオピア西南部のゲシャという地名に由来します。その森からはじまった物語が、いま同じ土地に帰ってきました。
2007年、レイチェル・サミュエル氏とアダム・オーバートン氏の二人が、ベンチ・マジ地方のゴリ・ゲシャの森に自生する野生のコーヒーを記録する活動をはじめました。ゲイシャ種の原点とされる森です。2011年、二人はその森からほど近い土地を見つけ、農園をつくりはじめます。それがゲシャ・ヴィレッジ・コーヒー・エステートです。いまでは70万本を超えるコーヒーの木と、3万本の在来の日陰樹が育つ農園になりました。
この一杯が実ったのは、農園のなかのスルマ区画です。名前は、丘の下に広がる低地に暮らすスルマの人々からとられました。区画の高いところは標高2,100メートル近くに達し、そこから谷を見下ろすことができます。スルマ区画のコーヒーには、ジャスミンやローズのようなやわらかな花の香りと、ストロベリーや赤りんごを思わせる果実感が出やすいと言われています。
精製は、モストを使った嫌気性ハニーです。
モスト(mossto)とは、コーヒーの果実から搾った果汁のこと。まずチェリーを洗って2時間ほど水に浸し、粘液質をできるだけ残したままパルピングします。そこへこのモストを加え、酸素を遮断した環境で16時間発酵させる。取り出したあとは天日で3日間乾かし、仕上げは日陰でゆっくりと。
手間を数えるときりがない工程ですが、そのぶん、ゲイシャらしい香りに厚みのある甘さが重なります。
焙煎は中煎り。ゲイシャの香りを残しながら、モストが重ねた甘さが出るところに合わせています。